さかなの呟き。

自称ギーク(文系)のブログ

【レビュー】水月雨(Moondrop)Aria Snow editionの詳細レビュー



(2024/03/25更新 加筆修正等)
今回は、水月雨/Moondrop Aria Snow editionの詳細レビューです。

 

目次

機種紹介

Ariaシリーズでは、無印AriaAria 2、そしてこのAria snow editionの計3機種が展開されています。SEは2番目に発売された機種となります。

SEはAriaの中で、中高音寄りのチューニングがされたモデルです。

表面の雪の結晶がすごくおしゃれです。




ヨドバシカメラにて、偶然見つけたもので、デザイン・音ともに非常に気に入ったので、eイヤホンにて購入しました。
中古価格相場は8000円前後かと思われます。新品は11000円前後くらいでしょうか。(Amazonやオンラインヨドバシでは在庫が切れているので、実店舗で探すのも良いかもしれません。)


ケース。

付属品

ケースはこんな感じです。裏には雪の結晶がプリントされています。プリントの品質は良くはなく、使っているうちに剥げそうです。
有線イヤホンのケースの中ではコンパクトな方ですが、コンパクトすぎるかもしれません。少し仕舞いづらいです。
ケースの中に、一つ内ポケットが有り、小物を入れられる様になっています。私は、Type cとミニプラグの変換ケーブルを入れています。

筐体・ケース共にデザインはガーリーな印象ですが、男性が使っても差し支えは有りません。


イヤーピース。

 

イヤーピース

イヤーピースは二種類付属しています。黒い方は硬めで、透明な方(清泉-Spring Tips)は柔らかめです。
黒い方は硬くて、はっきり言って使えたものでありません。

透明な方は、柔らかめでつけ心地は良いのですが、一番小さいサイズのSサイズにしても、やや大きめで筐体が浮いてしまうので使用を断念しました。

どちらのイヤーピースもS,M,Lの3サイズで、Finalなどの5サイズ入っているイヤホンと比較すると少し寂しいです。(2種類入っているからかも)
どちらのイヤーピースもSでは大きかった(そして痛い)です。耳が小さい方は別でイヤーピースを購入したほうが良いかもしれません。


ということで、Final TYPE E(完全ワイヤレス用)をつけてみました。

TYPE Eだと、なぜかLが丁度良いです。 
これがイヤーピースの難しいところで、私は耳が小さいので普段はSSで問題ないのですが、時々大きめのサイズのほうがフィッティングが良いことがあるのです。

TYPE Eにすると、全体の重心が下に行く感じがしますね。元々かなり浮遊感のある音ですが、それが地に足がついた、芯のある音に変化しました。 
付属の透明なイヤーピースと比較すると、TYPE Eの方が男性ボーカル寄りなイメージです。かといって女性ボーカルも全く悪くなく(むしろ良く)落ち着いた自然な響き方をしてくれます。

音導管の太さはオーソドックスで、一般的なイヤーピースであれば普通につけられると思います。ただし、外れないようにする引っ掛かりが無いので、イヤーピースの穴が大きいと、外れやすいかもしれません。

イヤーピースと筐体の2面、計3面で支えるような形になっていて、筐体は重くやや大きめですが意外と疲れず、痛くなりません。

使い勝手

遮音性は中の下くらいです。カナル型の中で比較すると良くない方です。ただ、耳の手前側で浅めに装着するイヤホンで、装着感が抜群に良いので、それを考えれば目を瞑るレベルです。屋内利用であれば問題ないレベルです。

屋外だと、低音がかき消されてあまり使えないと感じました。
イヤーピースで改善できるかもしれません。

ケーブルの取り回しはかなり良いです。細くて癖がつきにくいと思います。欲をいうと、ねじねじタイプだと良かったのですが。銀メッキ6N無酸素銅(OFC)ケーブルで、端子は0.78-2Pinとのこと。互換ケーブルと交換できます。
付け根がカーブしているので分かると思いますが、Shure掛けタイプです。

音質の感想

 

結束バンドの「小さな海」を聞いてみます。
結束バンドは、アニソンの中でもマスタリングが良いと評判です。


中高音の伸びが凄く良いですね。こういう女性ボーカルの曲を聴く人は、非常に満足できると思います。


中高音がぐいぐい来る割には、全体のバランスはかなりフラットめで、楽器の音もボーカルも非常に自然に鳴らしてくれます。非常に繊細なタッチです。


ただし、低音が薄く、迫力が欲しいジャンルの曲には合わないかも分かりません。
しかしながら、多い低音はどうしようもないですが、少ない低音はイコライザで足せば良いのでそこまで問題にはなりません。(最後にイコライザを紹介します。)


イコライザを少し触ってみましたが、非常に反応が良いです。がっつり持ち上げたりしても、あまりゆがみません。もともとナチュラルな特性でもあるので、自分で音を作りたい人は、この価格帯で良い選択肢になると思います。


音場の広さも良好です。有線イヤホンならではの臨場感を楽しめます。抜け感・開放感が非常に良く、どの音域にも全く籠もりを感じません。


 

次はサカナクションを聞いてみます。


おっ!?めっちゃいいじゃん。
他のアルバムも聞きましたが、サカナクションがダントツでこのイヤホンに合うかもしれません。

芯はあるけれどしつこくない低音、山口氏のパワフルなボーカル、シンセのサウンドサカナクション独特のサウンドエフェクトの空気感、お世辞抜きですべて完璧です。

人に「Snow editionに合うアーティストは?」と聞かれたら、真っ先に「サカナクション」と答えるほどです。
魚民の皆さん、絶対買いましょう。

 

私を洋楽沼に引きずり込んだ名作、Zeddの「True Colors」です。
Zedd氏はEDM界の大物中の大物。何といってもキャッチーでメロディック、思わず体を揺らしてしまうノリの良さが特徴の楽曲たちです。

良いですねー。シンセがめちゃくちゃ気持ち良いです。繊細さを兼ね備えたキレのいいサウンドで、飽きが来ません。ずっと聞いていたくなります。


まとめますが、どのジャンルの曲でも音のきめ細かさ・切れの良さを味わえる、守備範囲の広いイヤホンでした。

最後に、私の作ったイコライザを紹介します。


低音を持ち上げて、4Khz帯をやや強調しています。
中高音が少し硬めに感じられる調整だと思います。(ロックやダンスに合いそうです。)低音はもう少し控えめで良かったかもしれません。
元々繊細な音なので、高解像度と言うよりかは雰囲気重視の音になりました。

イコライザをいじるのはオーディオの楽しみの一つですから、ぜひ試してみてください。

今回使用した、Androidでおすすめのイコライザアプリを下に紹介します。

play.google.com



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